◆第1日(4月1日)
9:00 広島駅出発
12:00 法隆寺・薬師寺
20:00 研修会
◆第2日(4月2日)
8:00 宿泊施設出発
8:15 興福寺(東金堂・国宝館)スケッチ・見学
11:00 春日大社スケッチ
14:00 東大寺見学・スケッチ
20:00 スケッチ講評・研修会
◆第3日(4月3日)
8:00 宿泊施設出発
10:00 京都造形芸術大学訪問
13:30 京都国立博物館見学
18:00 広島駅着・解散
毎年4月に、創造表現コース3年生の行事として美術研修(関西方面)を実施しています。研修は2泊3日で実施し、寺院建築を含む仏教美術の鑑賞、美術館又は博物館の見学、美術系大学の訪問を行います。興福寺と東大寺では、スケッチの時間も十分に確保しています。
新幹線に乗って広島駅から大阪駅まで行き、そこからバスに乗り、奈良へ向かいます。最初の研修場所となる奈良の法隆寺に到着しました。法隆寺は世界最古の木造建築として広く知られています。法隆寺境内の大講堂の前で、説明を聞きました。生徒達は熱心にメモをとっていました。
こちらは2番目の研修場所となる薬師寺です。近年、再建された薬師寺西塔や大講堂などの色鮮やかな色彩がとても印象的でした。薬師寺の大講堂は復元建築としては最大級の物です。また、僧侶の方より法話を聞きました。
宿舎に戻り、夕食・入浴後には大広間で研修会です。一日を振り返り、明日の研修についての確認を行いました。
二日目の朝は興福寺・国宝館の見学、および境内でのスケッチから始まりました。スケッチは五重の塔と東金堂周辺で行います。
本日は、朝8時に宿舎を出発しました。この日はスケッチを中心に行うため、すべて徒歩での移動となります。宿舎への帰宅は17時です。
こちらは、今年度新たに研修場所として加わった春日大社です。スケッチポイントも多く、生徒は集中して取り組んでいました。春日大社までは集団行動でしたが、これから夕方までは各自で計画的に行動し、スケッチを行います。
午後の研修場所は東大寺です。生徒は春日大社から東大寺まで徒歩で移動し、ポイント地点を通過して、東大寺に向かいます。東大寺は大仏で知られる奈良時代の代表的な寺院で、この大仏殿は世界最大の木造建築物です。研修中はいくつか寺院建築を見てきましたが、東大寺の大仏殿の規模の大きさに感動しました。大仏殿の見学後は、境内にてスケッチ研修です。スケッチポイントを探し、二月堂・三月堂、あるいは若草山まで足を運ぶ生徒もいました。スケッチは夕方17時まで行い、各自徒歩で宿舎に戻りました。
昨日と同様に、20時から研修会です。本日、研修先で描いたスケッチの講評を中心に学習しました。今日はスケッチの時間も多く、生徒はたくさんのスケッチを描いていました。
いよいよ研修最終日。奈良からバスで移動し、10時に京都造形芸術大学に到着しました。空間デザイン学科長の椿昇先生による模擬授業を受講しました。アートの力、アートと生命・進化・社会とのかかわり、高校時代に経験するべきことなど、生徒に対して強いメッセージを、丁寧で分かりやすくお話ししていただきました。事務局の吉田大作先生からは、美術大学の特徴と状況をくわしく説明していただきました。つづいて、ヤノベケンジ先生にもお会いすることができ、現在取組中のプロジェクトのお話をしていただきました。みなさん、世界の一線でご活躍されている方ばかりで、大変貴重な時間を過ごさせていただきました。生徒たちは美術分野についてさらに理解を深め、各自の進路実現にむけて、より具体的な目標を持つことができたようです。
続いて、最後の研修場所となる京都国立博物館に到着しました。この度は平常展示館が改装中のため、特別展示館で開催中の「妙心寺」を見学しました。国立博物館の向かいには三十三間堂があり、集合までの時間を利用し、見学する生徒もいました。
すべての研修を終え、18時過ぎには、無事広島に戻ってきました。駅構内で解散式を行いました。研修で、各地を訪れ、日本の文化財や美術品を実際に目にし、歴史や時代背景、信仰、伝統、技術など、日本の美術文化について多くのことを学びとることができました。これからの学習や活動にしっかりと役立ててほしいと思います。
by (美術科 上川) |