出発の朝、広島城側のピロテイにて出発式を行いました。校長先生より、研修中に良いものに出会うことで自分の感性を磨くこと、そのことによって人として大きな成長することを楽しみにしているというお話をいただきました。生徒を代表して高木さんが出発の挨拶をしました。
美術科の先生に加えて校長先生、教頭先生他多くの先生方に見送って頂きました。全ての行程は貸し切りバスで移動します。
最初の目的地は倉敷美観地区でのスケッチ研修です。晴天に恵まれて、夕方まで各自が思い思いの場所を見つけてはスケッチをしました。
美観地区の中心部を流れる倉敷川のほとりは、スケッチしたくなる場所がたくさんあります。鉛筆や水彩絵の具、色鉛筆など各自が用意した道具で描いていきました。
小さなスケッチブックは自分の好みでそれぞれ用意した物です。スケッチが一枚終わるたびに家族へのおみやげを買うなどします。夜にはスケッチの講評会があるので、2〜3枚は描いておきたいと思って集中して描いていました。
スケッチポイントは倉敷川です。川岸や建物の風情が絵心をくすぐります。通りに入って白壁を描くこともあります。
最初は友達と一緒になってスケッチの場所を探しますが、時間がたつと各自のこだわりの場所を見つけるようになります。スケッチ時の帽子着用はあらかじめ許可されています。
明治5年に開館した大原美術館です。日本で初めて本格的に西洋の美術を紹介した私立の美術館として有名です。
大原美術館入り口にて、係の方からお話を伺いました。館内では自由見学です。自分のペースでゆっくりと鑑賞していきました。中学校のときに教科書で見て覚えていた絵を目の前で見ることができるのは感動でした。
倉敷市玉島で宿泊しました。夕食を終えて、いよいよスケッチ講評会です。引率の美術科 橋本先生からは、スケッチの制作や鑑賞の着眼点などしっかりとお話をして頂きました。
講評会では、美術の表現者として広い視野を持てるようにと、表現者としての礼儀や心構えの話題にまで話題が広がりました。学級担任の河村先生も添乗員さんも共に聞き入ってしまいました。
お互いのスケッチの成果を見ています。お互いの道具の使い方や構図の取り方、描きっぷりに目を奪われます。先生達も一緒に見ます。個人的に講評してもらうこともできました。
スケッチには日付やサインを描き加えた生徒もいました。学校にもどったら、それぞれ額縁に入れて展示する予定になっています。
by(美術科 因幡) |