弓道とは何か?

それでは、弓を射る順番を紹介します。
基町高校は小笠原流です。
動作は全部で8つあり、
射法八節と呼ばれています。

1. 足踏み(あしぶみ)
  足を踏み開く動作。
  この時足の間隔が丁度よくないと、
  上体がブレて的中が安定しません。

2. 胴造り(どうづくり)
   腰を据えて下半身を安定させます。

3. 弓構え(ゆがまえ)
   左の写真のように、弓を構えます。
   この時、無駄な筋肉をいれず、
   リラックスすることが肝要です。

※的中・・・・的に矢が中たる(あたる)こと
(4)物見 
   的を見ます。

4. 打起し(うちおこし)
   左の写真のように、弓を上げます。
   この時、力むことなく、
   腕の下側の筋肉を使うことが肝要です。

物見は射法八節になぜか数えません
(5)大三(引分けの一部)
   正式名称は「押し大目引け三分一」
   名称はどうでもいいです。笑
   ただ、八節の中でこの動作が全てを決める
   といっても、過言ではありません。
  
   打ち起こした状態から、左右均等に、この時も
   腕の上側でなく下側の筋肉を意識しながら
   引いていきます。

   正しく引き終わると左の写真のような状態に
   落ち着きます。
5.引分け(ひきわけ)
   大三で引いた弓を、最後まで引き切ります。
   この時も、最後まで力まずに引き切るようにします。

6. 会(かい)
   引分けの状態を保ちます。
   ここではコップに水が溢れそうになっている状態
   のイメージで、均衡を保たないといけません。
  
   この時に狙いをあわせます。
   狙いがブレると的には決して中(あた)りません。
7. 離れ
   今まで内に秘めてきたエネルギーを、
   気合をこめて解放させます。
   その瞬間は、まるでコップの淵まで溜まっていた
   水が、上からしずくが一滴落ちた瞬間に
   溢れ出すようなものです。
  
   つまり、エネルギーを解放させるからと言って、
   テニスのサーブのように一気に力むような動作を
   していては、うまくいかないのです。

   あくまで、自然に、行うことが肝要です。
8.残心(身)
  離れの状態を保ちます。
  わかり易くいえば、反省のようなものです。

●弓倒し(残心に含まれる)
   離れた後、あのままの状態でいつまでもいる
   わけにはいかないので「弓倒し」(「ゆだおし」)
   といって、弓を一旦倒し、そのあと足を閉じて、
   退場します。


いかがだったでしょうか?

弓道は、ここですべてを語れるほど、
簡単なスポーツではありません。

でも、ひとつ確かなことは

弓道は90%気持ちに左右されるスポーツだ

ということです。

気持ちが強い人は、必ず勝てるのです。