ご挨拶

校長より

校長 横 山 尚 司

 

 

 

 本校ホームページにアクセスいただき、誠にありがとうございます。令和3年度の始まりに当たり、校長よりご挨拶させていただきます。

広島市立基町高等学校は、昭和17年創立の広島市立中学校を前身とし、昭和23年の学制改革によって広島市立城北高等学校となり、昭和24年5月9日に広島県広島基町高等学校として開校しました。これまでに2万8千人の生徒が卒業し各界で活躍しています。現在の生徒数は1,082名で県内最大級の普通科高校であり、令和3年4月、75回生を迎えました。

広島市の中心部、緑豊かな広島城の北側に位置し、周辺には美術館や図書館、グリーンアリーナやテニスコートなど、文化施設や体育施設に恵まれた環境にあります。JR新白島駅から徒歩5分、アストラムライン城北駅から徒歩1分、広島バスセンターからは徒歩10分と利便性にも富んでいます。校舎は広島市の「ひろしま2045ピース&クリエート事業」の指定を受け、建築家原広司氏の設計によって、平成12年に竣工しました。原広司氏が「夜明けの様相」と名付けたこの校舎は、生徒たちが未来に向けて飛翔するにふさわしい超近代的な空間のイメージを呈し、生徒たちは明るく広大な空間の中で高い「志」を育み、その実現に努めています。

生徒たちは校訓「自主自律」、サブモットー「継続は力なり」のもと、良心と理性に基づいて判断し、自己の目標・計画に従って精進を重ね、確かな学力、豊かな人間性を身につけています。平成11年に美術系方面への進学を目指した「普通科・創造表現コース」が開設され、普通科普通と創造表現コースの異なる目的で集まった二つの集団が、互いを認め、刺激し合いながら成長し、歴史を積み上げてきました。令和元年11月には、創立70周年記念および創造表現コース開設20周年式典を盛大に開催しました。

教育課程や授業は、難関国立大学・国公立大学への進学の実現を目指したものになっています。二学期制を採用しており、少人数の授業や習熟度別授業も取り入れています。また、放課後、長期休業中、土曜日などに補習授業や質問教室を行っており、希望する科目を受講することができます。進路指導は大学と連携した模擬講義、難関大学や医学科志望者を対象とした志望者集会、修学旅行での進路別研修、充実した面接指導など、モチベーションを高めることを重視したプログラム、きめ細かい指導で生徒をサポートしています。その結果として難関国立大学や医学科、広島大学をはじめとした国公立大学への進学実績を高めてきています。


 一方、部活動の加入率は約95%で、多くの生徒が部活動と学業の両立を目指して努力しています。例年6月に開催される県総体の出場者数は県内でトップレベルであり、文化部の活動も非常に活発です。昨年はコロナ禍のために多くの大会が中止となってしまいましたが、全国総合文化祭高知大会(WEB SOUBUN)に器楽部と書道部が出場し、競技は中止となりましたが、競技かるた部が広島県代表として出場することになっていました。また、華道部も第4回高校生花いけバトル2020に出場しました。今年もすでに和歌山県で開催される予定の全国総合文化祭には書道部、文芸部(短歌部門)の出場が決定しています。

創造表現コースのほとんどの生徒は美術部に所属しており、「次世代と描く原爆の絵」の制作など広島市主催の事業、地域との交流に積極的に参加しています。また、広島市立大学との連携や卒業作品展など数々の作品展を開催し、創作技術とモチベーションの向上に努めています。部活動は本校の教育にとって非常に重要であり、入学時にすべての担任が入部を勧め、先生方が熱心に指導しています。

昨年はコロナ禍のために多くの学校行事を中止しなければならなかったのですが、例年は多くの学校行事を行っています。7月の文化祭では各クラスによる「壁画コンテスト」、9月の体育大会では2年生による「ダンスフェスタ」、2月には宮島で「マラソン大会」を行っています。合唱コンクールも非常にレベルが高く、課題曲・自由曲の2曲に取り組みます。

 12月の全校集会では、大学入学共通テストを間近に控えた3年生にエールを送る意味で、2年生が全員で課題曲を合唱します。本校では、いろいろな経験を積むことが人間性を豊かにすることにつながり、将来各方面でのリーダーとして活躍するための基礎となると考えています。だからこそ、多彩な行事を設け、その行事に協働して取り組むこと大切にしています。そのため、本校の行事は手作りと工夫がコンセプトであり、生徒が自主的に協力し、クラス全体で非常に盛り上がるのが大きな特徴です。

生徒は明るく伸びやかであり、校内には創造表現コースの生徒や卒業生たちの多くの作品が展示され、合唱部の歌声や器楽部の演奏が響くなど、文化的で明るい雰囲気が漂っています。文化祭や体育大会などの行事も、生徒と教職員が一体となって大いに盛り上がり、生徒たちの躍動する姿から、教職員や保護者の方々も大きな勇気と感動を得ています。生徒たちは校訓「自主自律」の精神を確実に受け継ぐとともに、さらに力強さの加わった「基高生は最後にすごい力を発揮する」と言われるような新たな校風の樹立をめざして、仲間とともに自己を磨いています。この生徒たちが、先人の伝統を受け継ぎ、それぞれが持てる能力を最大限に磨き、将来、広島や日本、そして世界において人類の幸福に貢献する人物に成長できるよう、本年度も教職員一同一丸となって努力して参ります。

 

                                                 令和3年4月

                                                広島市立基町高等学校長  横山 尚司 

 

教頭 中原 康 教頭 筒井 浩昭

 基町高校では、生徒の皆さん一人一人が進路の自己実現を果たせるよう、「学力の向上」と「豊かな人間性の育成」に力を入れて、きめ細かい指導をしています。学習指導はもちろんのことですが、進路指導やクラブ指導など学校生活の様々な場面で生徒の相談に応じ、スクールカウンセラーによる教育相談も充実しています。

 このホームページをご覧になり興味を持たれた方は、どうぞ、実際に学校の様子を見にお越しください。文化祭・体育大会・創造表現コース(美術)の作品展などの諸行事や学校説明会、成人対象の公開講座などを通じて、地域社会に開かれた学校づくりに努め、皆様に信頼される学校を目指してまいります。