平成28年7月7日(木) 文化講演会

平成28年7月7日(木)基町高校6回生の早志百合子さんをお招きし、
「『原爆の子』その後を生きて ~後輩に伝えたいこと~」という演題で文化講演会を実施いたしました。
早志百合子さんは中学生のときに「原爆の子」の執筆者のお一人となりました。
また、「原爆の子」の執筆者で構成される「原爆の子きょう竹会」の会長として活動されています。
近年、「原爆の子」執筆者の方々がご自身の戦後について書かれた「「原爆の子」その後」を出版されています。
被爆時について、そしてその後の生き方、基町高校での楽しい思い出など多くのことについて、お話いただきました。
「『また夏がやってきた』と鳥肌が立つような気持ちになる。」
梅雨の間ですが、暑い夏を思わせる日となりました。

基町高校6回生の早志百合子先生をお招きし、

「原爆の子」その後を生きて ~後輩に伝えたいこと~

という演題でお話をいただきました。
9才のときに爆心地1.6kmで被爆しました。
奇跡的に8:15に家族全員と一緒に家にいました。

ぴかっと光って1,2秒してドンと大きな音がして、
静寂の後、阿鼻叫喚でした。
創造表現コースの生徒が毎年描いている「原爆の絵」そのものを体験しました。
みんな同じような体験をしているのだと思いました。

生き残ったものの悲劇は今なお続いています。
様々な病気をしたが、これまで生きているのは
皆さんやそして人類に多くのことを伝えなければいけないから
と思っています。
貧しく苦しい時代でしたが、基町高校での思い出は、
楽しい思い出ばかりです。
学校に来るだけで幸せでした。

でもそんな幸せは当たり前ではないんです。
後輩の皆さんにお願いしたいことがあります。
絶対に戦争・原爆は憎むべきものです。
そういう世界にしないでほしい。

その基礎になる勉強をしっかりして、
将来、心やさしい人になってほしいのです。
早志先生お持ちの「原爆の子 初版本」
結婚、転居してもずっと持っていたものとのことです。
「幼き神の子の声を聞け」長田 新
本当にありがとうございました。
また基町高校へお越しください。

     

  このページのトップへ